無料相談会って、どういう感じ?

この秋は、相談会イベント目白押し。

予約が必要な相談会だとそれほどでもないのですが、街頭や公共施設を借りて行う相談会は、通りすがりの方も対象にしています。
「あ。相談会やってる。司法書士って……なに? 気になるけど、どういう目に遭わされるんだろう? なんか怖い……」
という視線を感じることも結構あるので(直接聞かれたこともあります)、自分が相談員として参加したことのある相談会の流れを紹介します。

受付

ある場合と、ない場合があります。
受付の係がいて、事前に【相談票】を書いてもらう場合、記入用の場所(テーブルや椅子など)が用意されていることが多いです。
一切ない場合、相談員の前の席が空いていたらそこへ案内されます(もしくは、相談員本人から「よろしければ、こちらへどうぞ」とお声がけされることも)。
大盛況の場合、「整理券を配布して当日時間指定予約」といった流れになるのかもしれません(後ろで他の人が順番待ちすることは、相談内容が聞かれてしまいますし落ち着きませんので、会場がものすごく混雑していない限りは滅多にないです)。

相談票

受付のときに相談票を書いた場合は、相談員にそれを渡します。
相談員から相談票を渡される場合、その場で書きます。
街頭の無料相談会だと、「名前は苗字のみ、匿名、仮名で良い。住所は市や区までで良い」とされることもあります。
相談中は呼びかけることもあるので、何かしらの名前をいただけるとありがたいです。

基本的に、本人確認はしません。
ただし、法テラス(民間法律扶助)と連携しているものだと(年の利用回数に制限があるので)確認されるかもしれません。
※不明なことは、記入するときに遠慮なく聞いてください。

ほかによくある質問だと、
「相談内容(丸をつけてください):不動産 会社や法人 相続 成年後見 金銭トラブル 借金 その他」
「この相談会をどこで知りましたか? (丸をつけてください):市報、インターネット、通りすがり、その他」
というのもあります。

相談の進行

これは相談員の個性によります。私は前半は聞くほうに集中して、合いの手はほどほどに、図を描いて状況を整理することが多いです。

なお、考えがまとまらないままいらっしゃり、座ってから「どこから話したほうがいいかな……」という方が大半です。
(逆に、あまりにスムーズに過不足なく話をされると、私は「ほかでも相談しているのかな」と少し警戒します)

司法書士という資格自体がマイナーなので、自分の相談が司法書士に聞いていい内容か自信を持っている方も、多くはないです。
実際、お話を伺って「あ、これは行政書士さん」「これは税理士さん」ということもあります。

ただ、司法書士は他の士業(●●士、というのをまとめてそう呼びます)と関連する事案に接することがよくあるので、個別具体的なアドバイスはできなくても「その件なら、●●士の先生のところに行ってみればいいのでは」ということは思いつきます。

ちなみに、他の士業と間違われても普通は怒りません(特に司法書士は慣れているんじゃないかな……)。
また、相談員をやる司法書士は温厚な人が多い印象です(私含め)

終わり方

席を立って、終了です。
高幡不動での相談会では、広報活動なので粗品をいろいろお渡ししていました。

相談した結果、司法書士に依頼したくなった場合、たいていの相談会では運営している本部(東京司法書士会、三多摩支会、八王子支部など)の電話番号などを渡され「こちらでお近くの司法書士を紹介します」と言われると思います。
これは、けっして担当した相談員が面倒くさがっているわけではなく、資格内における、相談会の立ち位置によるものです。
相談を受けた司法書士がそのまま依頼を受けることを直接受任・直接受託(略して「直受」)と呼びますが、直受NGの相談会が多いです。

「また一から別の人に説明するのが面倒くさい!」
「この人がいいから、この人にお願いしたい!」
という場合は、担当した相談員に直接話してみてください。

相談者からの要望があれば名刺を渡して受任できる場合、運営本部へ司法書士を紹介してもらうときに「相談会で担当してくれた、●●さんがいい」と希望を言ってもらえば受けられる場合などがあります。

まとめ

イメージがわきましたでしょうか?
お気軽に、お立ち寄りいただければ幸いです。